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無名を勝ちとる
こんにちは
不要不急の外出を控える週末です。
お家のことを考えるいい時間になっているのでしょうか。
モデルハウスは今日もお打合せのお客様で賑わっております。
🌸 🌸
『ゲド戦記』という児童文学があります。
スタジオジブリによって映画化もされているので、
ご存知の方も多いのではないでしょうか。
原作はアーシュラ・K・ル・グウィンによる英語の物語。
それを日本に広めたのが、翻訳家清水眞砂子さんです。
最近、一番胸に残っているのが、とある番組でふと耳にした
この清水眞砂子さんのお話です。
生きた物語のなかでは
読み手は想像力を掻き立てられ
登場人物とともに物語を生きることができる。
ハラハラしたり、ワクワクしたり、
時には登場人物の痛みを自分の痛みとして感じたり、
ともに試練を乗り越えたりできる、
それが生きた物語というものである、と。
『ゲド戦記』はまさにそんな物語の一つ。
そしてこの『ゲド戦記』は「無名を勝ちとる」物語として
読むことができるのではないか、とも。
私たちはともすれば、有名を勝ちとることに目を向けがちなのではないか。
「私が」「私が」と主張したがる人があまたひしめく社会でもある。
でも、実は「無名」であることは
自らの意志で選び勝ちとっていくべき得難い価値である、
そのような内容をおっしゃっていたような気がします。
(理解力が足りていないと思います、ごめんなさい)
もしかしたら無名だと思っている私たちも、
名も無き者として生きることは困難な時代なのかもしれない。
努力して困難に打ち勝って無名を勝ちとった先に
しずかに幸せが、希望が、ひたひたと満ちてくる、
そんな気もしてきます。
答えは出ないけれど。
すっと心に落ちてきていつまでも胸に残り、噛みしめている言葉です。
🌸 🌸
外出自粛の休日、
じっくりと本を読んでみたいと思いました。
忙しく素通りしていく日々ですが、
思いを深めることができたらいいと思います。
ではまた。