理想の家を建てるための素材選び~フローリング(前編)~
こんにちは!東邦建工です。
家づくりの際に、多くの方が戸惑うのが
「素材の選び方」です。
フローリング、壁、カーテン、建具など
それぞれの部位ごとにさまざまな素材で
つくられた製品が販売されています。
素材選びにひとつの正解はありません。
好みやライフスタイルなどに合わせて、
お客さまが一番しっくりくるものを
選んでいただくことが大切です。
そこで今月から新企画
「理想の家を建てるための素材選び」をスタートします。
この企画では、家の各部位ごとの
素材選びに役立つ豆知識をご紹介します。
第一回目は「フローリング」について。
フローリングに何を選ぶかで
お部屋の雰囲気が大きく変わります。
ぜひ参考になさってくださいね。
■フローリング素材の分類
フローリングは素材や作り方によって
以下のように分類できます。
①単層フローリング
天然木100%で一種類の木材で作られた
いわゆる「無垢材」といわれるものです。
<長所>
・天然木ならではの香りや風合いが楽しめる
・調湿効果がある
・断熱効果が高く冷たさを感じにくい
・経年による色味などの変化が楽しめる
・傷や凹みの補修が比較的簡単
(紙やすりでならし、フローリング用オイルを塗れば補修可能)
<短所>
・他の素材と比べると高額になりやすい
・キズがつきやすく、反りや隙間ができる場合がある
・色味にばらつきがある
②複層フローリング
合板などの基材の表面に化粧材を貼り合わせたもの。
化粧材は木材のほか、樹脂などに模様をプリントした
シートが使われます。
<長所>
・一般的に単層フローリングよりもコストが抑えられる
・木目以外のデザインも選べる(シートの場合)
・機能性に優れたものもある
<短所>
・木ならではの重厚感や高級感は無垢材には及ばない
・経年劣化が気になる可能性がある
・深い傷をつけると中の基板が見えてしまう
複層フローリングは大きく3タイプあります。
【1】突板(つきいた)
化粧材に天然木を0.2~0.3mmほどの厚さに
スライスしたものを使ったもの。
手軽に木の質感が楽しめます。
【2】挽板(ひきいた)
化粧材に天然木を2mmほどの厚さに
挽いた木材を使ったもの。
複層フローリングの中ではコストが
かかりますが、化粧材に厚みがあるため
高級感があります。
【3】シート
化粧材に、模様をプリントした樹脂や紙を使ったもの。
天然木ならではの良さは楽しめませんが、
木目以外にも多彩なデザインや機能性
を持つものが販売されています。
■お好みはどれ?木材の特徴
無垢材や挽板、突板の化粧材に使われる木材には
さまざまなものがあります。
今回は代表的な3種類の木材をご紹介します。
①ヨーロピアンオーク(ナラ)
家具などに使われてきた自然味あふれる樹種で、
年月が経つほどに色に深みが出ます。
②パイン(マツ)
節目が多く明るい色味が特徴的。
柔らかく、素足でふれた際の心地よさが魅力です。
③タモ
明るい色味で和洋問わず、
ナチュラルな空間をつくることができます。
夏場でもさらりとした心地よい感触も特徴です。
今回はフローリングについて
素材の種類をご紹介しました。
家づくりの際、ぜひ参考になさってくださいね。